現在進行形、介護業界の改革
介護業界の課題を解決するためには今の仕組みを変える改革が必要です。国もさまざまな対策を講じており、介護人材を増やすために、学生に学費を貸し付けたり未経験者向けに研修を開催したりと介護業界に興味がある人をバックアップしています。ですが、人材を確保するにはバックアップだけでは足りません。今働いている人が働きやすいように環境を整えることも必要です。ここでは独自の取り組みで人材確保に成功した施設を一緒に紹介します。成功事例から課題を解決するコツを学びましょう。
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国が進めている対策は
続きを読む介護業界の大きな問題である人材不足を解消するために国が行っている対策について詳しくまとめていきます。人材を確保するために国が行っているのは離職した人の呼び戻しとこれから介護職に従事する人に対するバックアップです。ギリギリの人数で運営している介護施設も多いのですが、そういった施設は未経験の人よりも経験のある人を歓迎する傾向があるため、離職した人が介護業界に戻ってきやすいように技術不足を補う研修を開催したり、再就職準備金を貸し付けたりなど環境を整えています。
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働き方そのものを見直すことも必要
続きを読む働きやすいように環境を整えるのであれば、勤務形態そのものを見直すことも必要です。特別養護老人ホームなど介護が24時間必要な施設ではすべての時間に対応できるようにシフトが組まれていますが、夜勤と日勤を繰り返す不規則なシフトは体調に変調をきたしてしまうため、身体に負担がかかって辞めていく人も少なくありません。日勤と夜勤だけでなく、夜勤なしや時短勤務、夜勤専従勤務など多様な働き方を取り入れて、そのような事態になるのを防ぐことも必要です。
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働き方改革の先駆者たち
続きを読む離職率が高く、人材不足を強く感じている介護業界ですが、すべての施設で働き方を見直す必要はありません。中には職員が働きやすいように、独自の改革を行っている施設もあります。ここでは離職率の引き下げに成功した「鶴の苑」と女性が働きやすく、新人の定着率を上げた「甲寿園」、分業で業務を効率化し、働きやすい環境を整えた「エーデル土山」の取り組みを成功事例として紹介します。労働環境の整備を目指す施設にとっては参考になるヒントがたくさんあるはずです。ぜひお手本にしてみてください。